人をよく観察すれば狙いはわかる!今回の論語の書き方のコツと作品の解説
こんにちは。
今回から私のブログにて作品を収集することにしました。
記念すべき第一回目は、万年筆で論語を楷書で書写した作品になります。
作品作りのコツと書写した中身について簡単に解説をしたいと思います。
ちなみに書写している論語は、ツイッターの論語どうよのお題を拝借しております。
作品と使用した道具について
今回の作品はこちらになります!
孔子に関しては、何かしら銅像も立っているかなという勝手なイメージで、白黒反転させて拓本調にアレンジもしてみました。
反転は、スマホアプりのフォトショップエクスプレス(PS express)を使用しました。
今回は裏から立体的な模様を出すために(完全に趣味ですが…)、グラシンと言ってトレーシングペーパーや焼き菓子の敷き紙として使われている透け感が多い原稿用紙に書きました。
ちなみに、今回使用した用紙は(株)吉田製作所の「そかな」というブランドのミニサイズ原稿用紙(グリーン)を使っています。
滑りやすい油性ボールペンは書きにくいですが、万年筆やゲルインクボールペン、鉛筆は案外書きやすいです。今回は直接書きましたが、この透け感を利用して、お手本の上からなぞって練習することもできます。あと、透け感を利用してオシャレな用紙と組み合わせてギフト用のメッセージカードにしてもいいですね。
グラシン用紙や今回使ったグラシン原稿用紙の活用方法やついては別のページで報告します。
今回使った文房具類はこちらです。
・使用したペン
万年筆
カクノ(紫色のキャップ、左) パイロット製 F(細字)
カクノ(透明のキャップ、右) パイロット製 F(細字)
・インク
ブラック インクカートリッジ パイロット製
静岡緑 文具館コバヤシ セーラー製
そもそも論語って何?
論語とは、紀元前500年頃の中国にいた儒教の始祖である「孔子」とその弟子たちが問答した内容を孔子の死後に編纂した書物です。全部で512個の短文があり、内容によって20編に分けられています。
詳しくはwikipediaをご参照ください。
ウィキペディア・論語とは?
原文・書き下し文
【原文】
子曰。視其所以。觀其所由。察其所安。人焉廋哉。人焉廋哉。
【書き下し文】
子曰く、其の以てする所を視、其の由る所を観、其の安ずる所を察すれば、人焉んぞ廋さんや。人焉んぞ廋さんや。Twitter・論語どうよ・5月23日のお題より
「焉」と「廋」の漢字が難しいですよね。
焉は、いず(くんぞ)と読み、「安んぞ」とも書きます。どうして、何としてもという意味になります。
廋は、かく(す)と読み、日常的によく使われている隠すと同じ意味です。
読み下し文
論語の書き下し文(青空文庫参照)
先師がいわれた。――
「人間のねうちというものは、その人が何をするのか、何のためにそれをするのか、そしてどの辺にその人の気持の落ちつきどころがあるのか、そういうことを観察して見ると、よくわかるものだ。人間は自分をごまかそうとしてもごまかせるものではない。決してごまかせるものではない。青空文庫・下村湖人より
今回の論語を書写してみて、自分がどのように在りたいのかということが重要なのかなと思いました。結局、黙っていても日々取捨選択する行動は、自分の考えの上で成り立っているので、自分が本当になりたいものや目標を決めて、動こうかなかと考えさせられました。
書き方のコツ・書写の感想など
今回は、万年筆で仕上げました。今回使用したグラシン原稿用紙は万年筆のインクでにじみにくく、案外書きやすいです。枠があるので、一文字一文字ゆっくり丁寧に書けば、文字全体が曲がりやすい人でも比較的きれいに書けそうです。しかも万年筆のインクの濃淡がより出て美文字効果もアップしそうです^^。
ただ、ミニ原稿用紙だとひとマスが小さいので、「焉」や「廋」といった文字がちょっと潰れがちになります。なので、文字をよりコントロールしてきれいに書きたい方は、ミニではなく普通の原稿用紙の大きさの用紙をおすすめします。